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ネパールひとり旅 ⑤

ポカラからおんぼろバスで田舎道を走ること7時間以上、
お尻が痛くなりながらやっとのことで首都カトマンズに戻ってきたものの、
街の喧騒から逃れたくなり、そのままタクシーに飛び乗り世界遺産の町バクタプルへ向かった。

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バクタプルは三王朝時代にカトマンズ盆地で栄えた古代ネワール人の都。
中世の町並みや暮らしが今もそのまま残されている。

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チベットや中国、そしてインドとの隣国であるネパール、
バクタプルはかつてキャラバン(商人)隊が行き交う交易路として繁栄したそうだ。

ネワール建築の木彫り細工が施された繊細な造りの旧王宮、
五重の塔が一際目を惹くニャタポラ寺院などがその繁栄を物語る。

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町全体が重厚な煉瓦色で覆われており、
また車やバイクの乗り入れも規制されているので、
今まで訪れたどの都市よりも古都の雰囲気を肌で感じることが出来た。

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人々が共同の水汲み場で洗濯をしたり野菜を洗ったりする様子、
鐘の音と共に一日が始まる日々、太陽が沈むと一気に更けていく深い夜など、
中世の頃からあまり変わっていないであろう町に流れるノスタルジックな空気には哀愁が漂う。

カトマンズから車で50分程しか離れていないのに観光客も少なくノンビリ出来る。

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ネパール滞在中よく飲んでいたジンジャーミルクティーの美味しさは帰国後も忘れられない。

そしてバクタプルの有名な食べ物といえば「ズーズー・ダウ」。
ズーズー・ダウとは「ヨーグルトの王様」という意味。酸味が少なく濃厚な味わいで美味しい。
夕飯前だから軽くヨーグルトとフレンチフライでも・・・と思って注文したらこの量!ドンブリ?

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これからネパールを訪れる方がいたら、ムリしてでもこの街へ足を運ぶことをお勧めしたい。
バクタプルでこそ、古き良きネパールの文化を感じられると思う。

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裏話編(Click)↓↓↓



~ ネパールひとり旅 裏話編 ④ ~
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ポカラからカトマンドゥへ向かうバスは事故やトラブルが多いと聞いてはいたのだけど、
飛行機の1/10以下の金額なので(7ドル程)帰りはツーリストバスを選んでしまった。

しかしこの移動はやはり「ありえない!」ことの連続だった。

まず出発予定時刻から30分経ってもバスは発車しない。
どうやら座席が埋まるまでノンビリ乗客を待っているようだ。

やっと発車したと思ったら、30分もしないうちに道端で停車。
ガソリンが無くなったらしく細くて長~い管をどこからか持ってきて給油開始。先に給油しとこうよ!
ガソリンの出が悪いのか、管が詰まっているのか給油に1時間近くもかかる・・・。

もうこのまま動かないんじゃないかと不安になりかけた時、バスが突然動き出した。
休憩のため車外へ出ていた乗客数名を置き去りにして(爆)すぐに気付いて停車したから良かったものの・・

小一時間ほど走りさすがにもう大丈夫だろうと安心しかけたその時、
「ズザザザザーーーッ!!!」とものすごい轟音が車内に鳴り響いた。
土砂崩れで大量の砂がバスの屋根に降ってきたのだ。
運転席のガラスが割れたけど、その後何事も無かったようにバスは発車。良くあることなの?

大型車がやっとすれ違えるだけの細い道路の下は目もくらむような谷底。
もちろん道路の舗装も完全ではなく、柵やブロックも設置されていない。
途中何台も横転しているトラックや正面衝突している事故現場を目にする。ひえぇ~
そんな悪路なのに、ローカルバスにはネパール人が窓やドアから何人もはみ出して乗っている。
ギュウギュウ詰めどころか屋根の上にも30人以上の人が・・・。カーブで投げ出されたら谷底へ・・・

私が乗っていたバスの運転手さんは運転技術は確かだったけれど何しろ強気。
対向車がすでに視界に入っているのに前の車をガンガン追い越していく。
もちろん接触すればどちらかが谷底へ・・・(怖)

普段どんな乗り物に乗ってもすぐに眠くなる私だけど、
この時ばかりはご飯も食べずに硬直していた。

けれどいくつもの村を越え、車窓から見えた景色は日本人が忘れかけた原風景そのもの。
どこまでも続く段々畑や菜の花が咲き誇る野里、人々の素朴な暮らし、
無邪気に走り回る子供とそれを見守る大人達。
私はその美しい風景を一生忘れないだろうなと思った。


「ネパールひとり旅⑥」 へつづく・・・。


■旅のメモ 

宿泊ホテル
「Pagoda Guest House & Restaurant」
http://www.pagodaguesthouse.com.np/index.html
オーナー夫妻がとても親切。
特に奥さんが美人ですごく明るい人なので女の私でもファンになってしまったほど。
屋上にあるレストランも美味しいものを良心的な値段で提供してくれるのでかなりお勧め。
他のホテルではありがちだった変な勧誘なども一切なく信用できる。




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by gara_romance | 2010-03-02 23:15 | 外国
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