その結婚式は私の親友である花嫁と、2歳になるその子供のために、旦那様が、彼の職場でもある式場のスタッフの方々の協力を得て、結婚3年目となるその日にやっと実現させたものでした。
入籍当初、予定していた結婚パーティーが実は一度中止になってしまったことがありました。その時、彼女はそれでも幸せだと、愚痴の1つもこぼさず、哀しがる私達に態度でそう示してくれました。彼女のことだから、その後もウェディングドレスが着たい!なんて一言も口にしなかったに違いありません。事実、彼女にとっての幸せはそんなところにあるのではなく、旦那様と子供に愛情を注げるなら、後は多くを望まない、そんな素敵な女性なんです。今の幸せをどんなに望んでいたか、手に入れるまでどんなにもがいていたか、彼女は何も言わなかったけど理解しているつもり。。
花嫁が入場してくる前から、私はポロポロ泣いてしまい、披露宴の中で私から彼女への手紙が読まれた時には、二人してもうボロボロでした。そして、彼女へのサプライズで、実はこっそりシアトルに住む10年来の共通の友人からのメッセージも用意していました。
その中に、「こいつは裏切らないなって思わせてくれる」とありましたが、喧嘩したって、遠くに住んでいたって、性格がぶっきらぼうだって(私含め)、なんだよコイツっ!てたまに思ったって、思われたって、自分を裏切らないと思える人とどうして縁が切れようか・・・。
だから何でも一人で抱え込み、周りには明るく強く振舞う花嫁へは、「頼りないかもしれないけど、いつでも私を頼ってね。何があってもアナタの味方でいることを約束します。だって今まで言葉にしたことはなかったけど、アナタにはとても感謝してるから。」と伝えました。
久々の再会、色々話したかったのですが、目が合うだけで二人して泣けてしまい、結局最後まであまり会話にはなりませんでした。何なんだ(笑)
だけど、いいのです。それで。
それだけで。
その夜、熊本の居酒屋で馬刺しをほお張る私に1通のメールが届きました。
「手紙大切にするね。本当にありがとう。」
花嫁からでした。伝わったよね?
こちらこそ、ありがとう。
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