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ソンナニイソイデドコヘユク。
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今年最後の更新になりそうです。。
皆様、こんなに自由気ままなブログにお付合い下さり本当にありがとうございました。

正直自分でも3ヶ月で飽きるだろうと思っていました。
でも、載せたいものは後を絶たず、記しておきたいことも山ほどあって、あれこれ考えているうちに更新が滞ったり、曖昧な表記で「???」と思われる文面も多々あったことと思いますが、ここまで続いたのもひとえに皆様のおかげです。

感謝とともに、最近私が愛読している杉浦日向子さんの「もっとソバ屋で憩う」の-まえがき-より大好きな文面を抜粋させていただきます。

最近、ほっと安らいだのは、いつ、どこでですか。
会社と家庭以外で、自分の時間を実感したのは、いつ、どこでですか。
頑張らない、背伸びをしない、等身大の自分に還れたのは、いつ、どこでですか。
そんな居場所を、日常の中に持っていますか。
たまにとはいわず、ちょいちょい憩いましょう。
ぼちぼち、うまくサボリながらやりましょう。
だって、私たちは、もう十分におとななのですから。
今日できることは、明日でもできる。どうせ死ぬまで生きる身だ。仕事をどんなに先送りしたところで、自分の人生の時間が減るわけではありません。

ソンナニイソイデドコヘユク。

つまりは、そういうことなのです。
ふだんのなかに、もっと憩いを。


江戸風俗評論家である杉浦日向子さんが、現代に生きる私達に優しく「もっと肩の力を抜いてもいいんだよ」とささやいてくれているようで好きなのです。
決して「頑張らなくていいよ」と言っているわけではなく頑張っている人だからこそ言えるこの言葉。
2006年、どこか肩の力をずっと抜けずにいた自分がいて、目的もなく焦ったり、ゴールも見えないのに走ろうとしたりと何だか空回りしていたところがありました。

仕事もその他も頑張らなくちゃいけないことは多々あるけれど、それらに呑まれてしまったら日常の小さな、、でも大切なことを見逃してしまいそうで・・・。

「忙しい」とは心を亡くすと書く・・・。まずは「忙しい」って言わない人になろうと思う。

あんまり早足で生きていると、本当に大事なひとや出来事をいつの間にか失ってしまいそう。
逆にあまりにも1つの事に囚われ過ぎていても自分を失ってしまいそう。
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2007年、頑張るとき、憩うとき、両方のかけがえのない「とき」をバランスよく過ごして生きたいと思います。このブログに、来年はどんな素敵な人達や、遭遇した美しい風景を載せていけるのだろうと考えただけでワクワクしてきます。

それでは皆様、良いお年を!

正月は草津で過ごしてきます。
あと数時間後には出発だ・・・早く寝なくては。

来年もどうぞよろしくお願いします。
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by gara_romance | 2006-12-31 00:42 | お気に入り

クリスマスの奇跡
f0038727_20285963.jpgクリスマスシーズンのNYはまるでおとぎの国のような華やかさ。街中が幸せムードに包まれている。

2002年の12月、私はNYにいた。

イヴの数日前、その日とても天気が良かったので私はアップタウンにあるリバーサイド・チャーチへ足を運んだ。

とても静かなその教会は大富豪ロック・フェラーが建てたと言うだけあって、かなり重厚な造りになっている。
ステンドグラスから差込む柔らかい光と美しい礼拝堂。そこで一人静かに佇ずみ、パイプオルガンの音色に耳を傾けていると、キリスト教信者でもないのになぜか心が洗われるような気がする。

ふと思い立って礼拝堂を出てみると、何処へ続くのか分からないエレベーターが目の前に・・・。

ドキドキしながらそれに乗り込むと、いつの間にか巨大な塔の最上階まで登ってしまったらしく、観光客が立ち入ってはいけないような雰囲気に私はオロオロしていた。すると背後からいきなり「Hi」と呼びかけられ、振り向くとの小さな美しい男の子が立っていた。

教会の塔のてっぺんに何故子供が一人でいるのか・・・、私がとまどっていると男の子は手招きして大きな扉の向こうに続く小さな部屋に呼んでくれた。ピアノが一台あるだけの質素な部屋。窓の外に広がる冬のマンハッタンを見下ろし、その街並みに見惚れていると、突然ピアノのJazz演奏が部屋に響き渡る。よく見ると、先ほどの小さな男の子がプロ顔負けの演奏をしているではありませんか。音楽に疎い私でも、その子がただ者ではないことだけはすぐに分かった。今すぐBlue Noteで演奏できるのでは?と思うほどのテクニックとリズム感、心地よい響きに完全に圧倒された。

f0038727_22453364.jpg下手な英語で「すごいね!」と話しかけると男の子は照れたように笑い、将来プロのピアニストになりたいんだとキラキラした眼差しで力強く言った。ピアノが好きで仕方がないと言った様子。

「もし良かったら私のために1曲弾いて欲しいな」

厚かましい私のお願いに、男の子は嫌な顔ひとつせず「もちろん!」と笑顔で答え、素敵な素敵な1曲をプレゼントしてくれた。

大好きなNYでのクリスマス、教会での偶然の出来事に胸がいっぱいになった。
あの男の子は教会の塔に住む天使だったのではないか、今でもふと考えることがある。

・・・実はこの話には続きがある。

イヴの夜、今度は合流した友人達ともう一度リバーサイド・チャーチを訪れた。
厳粛な雰囲気に包まれたミサに参加させてもらい、聖歌隊の美しい歌声や人々の穏やかな表情にすっかり酔いしれていると、私はいつの間にかうつらうつら・・・気持ちよくなって一瞬眠りに落ちてしまった。その間、数分だったと思われるが、ふと顔をあげるとあの男の子が私の斜め前にちょこんと座り賛美歌を歌っていたのだ。もう一度会いたい、会いたいと思っていただけに、千人近く収容出来るであろう広い礼拝堂の一角で奇跡が起こったかのように感じた瞬間。。

幸せな気持ちに包まれた教会からの帰り路、ふと空を見上げると雪がチラチラと降ってきた。

あれから4年、昨日も仕事を終えて家に帰宅すると夜中の1時をまわっていた。
1週間の疲れが出て、今日は休日だというのに何も出来なかった。やりたいこと、行きたい所は山ほどあるのに・・・、自分の体が恨めしい。こんな日がしばらく続きそうだ。
最近仕事のせいだけではないけれど、心も体も余裕がないなと感じる。
だけどそんな時、私はこの2002年のクリスマスをふと思い出す。

たとえ今余裕のない状況でも世界のどこかにはこんなに素敵な偶然が転がっているのだから・・・、世界にはまだまだ素敵な出来事がたくさん転がっているのだから・・・、だから今を乗り越えればきっと大丈夫だと自分自身に言い聞かせる。

あの男の子がマンハッタンで有名になる日もそう遠くないのではないかと思う。
いつかピアニストと観客としてだけど、また会える気がしてならない。

そんな素敵な偶然がまたいつ訪れるかもしれないと思うと、まだまだ頑張れる気がしてくる。
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by gara_romance | 2006-12-17 00:34 | 外国

あの空を忘れない
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14年(!)ぶりに油絵を描いています。

まだまだ未完成ですが、数ヶ月前に自分の部屋から見えた夕暮れの空をイメージして色を重ねています。日本画ではなかなか表現できない、微妙な空の変化やどこか切なさ漂う空気感をノスタルジックに表現できたらいいなと思います。
同じ空はもう二度と見ることができないけれど、こうやってキャンバスに残しておけば何十年経ってもその時の気持ちを思い出せるかもしれない。。

講師にも「この絵をみていると、どこか懐かしくて温かい気持ちになるね」と久々にお褒めの言葉をいただきました。やった!!

f0038727_010613.jpgたとえ会社で嫌なことがあっても、週末にこうやって「描く」ことにのめり込むだけで小さなストレスなんて何処かへ吹き飛んでしまいます。帰り道はいつも足取り(心)が軽くなる。。

そういえば物心ついた頃から絵を描くことはずっと好きだったな・・・。成人になってからも心が不安定になると何故かいつも筆を握っていた。筆を進めるうちに心がだんだんと落ち着いて、絵が完成するころにはスッと気持ちが軽くなっていたり。。

生きているうちに感じる様々な感情や、巡り会えた美しい景色を「描く」ことで残して行ければいいなと思います。

←銀座にあるソニービルに飾られている「シャネルツリー」。何とも銀座らしい!
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by gara_romance | 2006-12-11 00:25 |

「志(こころざし)」
f0038727_14293714.jpg最近、本や街中からこの「志(こころざし)」という言葉がやたら私の目に飛び込んでくる。

まるで何かのお告げのように。。。

だから最近考える「私の志は何か」と。

そういえば「この人素敵だな、いい顔して生きてるな」と思う人って何かしら「志を持った人」が多い。その「志」が大きいか小さいかは全然関係なくて、たとえばそれが「自分の家族を守る」だったり、日々の小さな小さな心がけだったりしても、信念を持ったそれは尊いと思う。

この間、友達とラーメンを食べに行って、「なんかさ~、日本って平和だからつい油断してこの日常がいつまでも続くと勘違いしちゃうよね~。明日も同じ日が続くなんて保証どこにもないのにね。」
なんて話しになった。「1日1日をもっと大切に過ごしたいな」という最近の共通した思いからこの会話に及んだのだが、「限りある人生」だということを心に留めておいたり、「志」「信念」を持つことで1日1日の過ごし方は変わってくるのかもしれない。

1日の過ごし方の小さな変化が、その人をいずれ大きく変えていく気がする。
周囲のそういった素敵な人々を見ていて遅ればせながらそう思うようになった。

2007年の書初めはもう決まった。

「志」の一文字に尽きる!

志を持って歩むと共に、志のある素敵な人達とたくさん出会っていきたい。
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by gara_romance | 2006-12-10 15:18 | その他

江戸の誘惑
両国にある江戸東京博物館で行われている「肉筆浮世絵展 ~江戸の誘惑~」へ行ってきました。北斎、歌麿、師宣といった江戸時代を代表する絵師達の貴重な肉筆画が勢ぞろいしています。
私は葛飾北斎のお墓に花を手向けに行ってしまうほど北斎が大好き♪(以前の記事→クリック)。
その北斎が描いた肉筆画が何と1世紀ぶりに日本に里帰りしてきたと言うのですから見に行かないわけにいきません。何枚も刷られている版画に比べ、1点物の肉筆画の価値は計り知れない。 

元々「浮世絵」の浮世とは広い意味では「いま現在のこの世」をさすそうで、江戸時代の庶民の暮らしぶりが絵から活き活きと伝わってきます。
描かれた人々がいまにも動き出しそうな躍動感に溢れ、浮世絵を目の前にすると私はいつもドキドキしてしまいます。

「春は隅田川のほとりで摘み草や花見、夏は水辺柳蔭(りゅういん)での納涼、秋の夜はさわやかな月影を愛で、冬の寒さも雪見の楽しみに変える」

浮世絵は、本来日本人の心に宿る四季折々の風物を愛する心、美しい自然を愛する心、生きとし生けるものを愛する心、穏やかな時間の流れを愛する心を思い出させてくれる気がします。現代の生活の中でいつの間にか忘れかけている「大切なもの」は何か、ゆっくりと流れる時間に身を任せる「豊かな生活」とは何か・・・。

f0038727_1524724.jpg左の画像は今回展示されていた中で私が一番気に入った作品。
この絵の作者は葛飾応為(かつしかおうい)。北斎の三女です。
北斎が娘のことを名前でなく「お~い、お~い」と呼んでいた事からこの雅号がついたそうです(笑)

画像ではわかりづらいですが、実際の色の鮮やかさと躍動感といったら息を呑むほど。。

ここまで保存状態が良い浮世絵をこの目で見ることができて幸せでした。

江戸時代に膨大な量の浮世絵を船でアメリカまで運び、大事に大事に手元においていた医師ウィリアム・ビゲローさんに感謝です。彼が持ち帰ってくれなかったら、その後大震災やら空襲やらで跡形もなかったかもしれないのだから。。
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by gara_romance | 2006-12-07 00:18 | イベント


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